婚活体験談

気が付いたら理想通りの相手になっていた話

婚活のご相談を受けていると「理想通りの相手じゃないと嫌なんです」と頑なに言われている方が本当に多いです。けれど過去の成婚者の方を見ていると必ずしも理想通りじゃなかったけれど今はとても仲良く過ごされていると言う方がいるのも事実です。今日はそんな「気が付いたら理想通りの相手になっていた」と言った本当の話をご紹介していきます。

オシャレな人が好きだったMさんの結婚相手はダサ目の格闘家

Mさんは35歳の東京駅近くで働くOLさん。子供の頃からファッション雑誌が好きで小学生後半からは原宿に洋服を買いに行くぐらいオシャレが大好き。流行の最先端を追うことが生きがいだったそうです。そんなMさんが付き合っていたお相手は青山や麻布のバーが似合うようなヤンエグ男子。彼はスタイルが良くてイケメン。一緒に歩くには鼻が高く、傍から見たらとてもお似合いのカップルでした。けれど毎回のデートのたびに「誰誰がどうした」、「誰誰のあれはダメだ」、「誰誰が失敗したらしいw」みたいなその場にいない人の悪口を言っては笑っている彼の姿を見て「なんか違う・・・」、「人のことなんてどーでもいいのに。この人、人からの評価ばっか気にしてる、意外と小心者?」と言った面ばかりが目につくようになりMさんからお別れすることに。

ヤンエグ男子と別れたあと、Mさんはしばらく一人の時間を過ごしながらゆっくり考えたそうです。本当に自分に合う人ってどんな人なんだろう?どんな人と一緒にいたら自分は楽しいんだろう?どんな人とだったら同じ屋根の下で気兼ねなく向き合えるんだろう?そう考えていった結果「人の目線やどう思うかなんて気にせず、自分は自分と楽しく生きている人がいいのかも」と思うようになっていきました。

婚活パーティで出会った男性はダサ目だったけど・・・

まずは婚活パーティに行って自分の恋愛偏差値を調べてみようと思い立ったMさん。その週末に一人参加型真剣婚活パーティに参加することに。

そのパーティは男女15対15ぐらいで30代限定のパーティでした。女性の目の前を男性一人一人が1分ぐらい自己紹介をしてはぐるぐる回転寿司のように回っていきます。Mさんは全部練習と思ってそれぞれの男性の方に笑顔で優しく対応していったそうです。中には上下ジャージでパーティに来ている男性もいたそうですが心の中では「え!あり得ない!」と思いつつ、笑顔を振りまいていました。

全ての回転が終わったあと、司会者の方が「ではフリータイムです!お気に入りの女性のところへ男性様どうぞ!」と言われたかと思うとMさんの前には7人ぐらいの男性がずらっとMさんを囲んだそうです。そのパーティでは誕生日と血液型から参加者同士の相性占いが事前に各参加者に配られていました。すると右端の男性が「Mさん。僕とMさんの相性が76%で1位になってるんですけど」と言ったそうです。え、けっこう高いな・・・とMさんが思っていたら左端の男性が「僕なんか96%で一位ですよ!」と対抗して言って来たそうです。それを聞いた右端の男性が「えっ!ずいぶん高いですね・・・」と意気消沈している姿を見てMさんは右端の男性のことがなんかかわいいかもと気になってしまったそうです。

実はMさん、会場に入った瞬間に先に入っていた右端男性のことを一目見た時に心の声から「あぁ言う人と結婚すると幸せになれるのに」と言われたそうです。でも右端男性は銀縁メガネで汗だくでちょっとスマートな感じではなかったのでMさんとしてはあまり好みではないな・・・と最初は思っていたそうです。

けれど、7人の男性とのやり取りを見ている時に右端男性の明るさや正直さが垣間見えるにつれ、あの人いいかも・・・と少しずつ感じていったようです。それでMさんは7人の男性の中でも右端男性とばかり話すようにしたそうです。2回目のフリータイムでは右端男性だけがMさんのところにやってきました。Mさんは嬉しくなりさらに笑顔で右端男性と談笑しました。

最後の告白タイムにMさんは3名の男性からアプローチカードをもらったそうです。その中にもちろん右端男性のカードもありました。右端男性のカードには大きな文字で「よろしくお願いします!」と書かれていたそうです。その手書きの文字に右端男性の実直さが伝わってきたのでMさんは右端男性とカップルになることを選びました。

初デートでセカンドバッグを小脇に抱えてきて・・・

有楽町で初デートの日。右端男もといロボコップに似ていたので別名ロボさんと待ち合わせ場所に行ったMさんは愕然としました。なんとロボさんが競馬場のオヤジが持っているようなダサい茶色のセカンドバッグを小脇に抱えて「やぁ!」と行って来たのです。それまでオシャレなヤンエグオトコとばかり付き合っていたMさんはその瞬間、帰りたくなったそうです。

けれど銀座の街を歩きながら思い切ってMさんはロボさんにこう告げました。「あのー・・・、そのセカンドバッグ、今はもう誰も持っていないと思うんです・・・」。するとロボさんは「え!そうかな!わかったよ、次回からもう持たない!」と笑って言ったそうです。

2回目のデートの時、ロボさんは自分のセーターをつまみながらこう言いました。「これね、毛玉地獄って呼んでる。毛玉が出来やすくてもう10年以上着てるんだけど捨てられないんだ!」それを聞いたMさんは物を大切にするのはいいことだけれど確かにもうそのセーター疲れてるな・・・と感じたそうです。そこでGapに入り「こういうの、お似合いになると思いますよ♪」とロボさんに似合いそうなVネックセーターを提案したところ「え!そうかな!買ってくる!」とすぐに買いに行ったそうです。

このようにダサ目だった彼を少しずつ少しずつ改善して行った結果、付き合って1年半が過ぎたころには上下オシャレな服装を装うことが出来るようになり、銀縁メガネも茶系のメガネになりかなり洗練された印象になったそうです。その頃には「Mの彼、オシャレだよね!」と友達から言われるようになったそうです。

気が付いたら理想通りの相手になっていた?

その半年後、二人は無事結婚の運びとなりました。元々性格的には気の合う二人だったのでMさんが一番気になっていて点はロボさんのファッションセンスだけだったのです。ファッションセンスがちょっとダサ目なだけですぐに相手を切ってしまう女性が多いと言う話を聞いてMさんは「すごくもったいないと思います。ファッションに無頓着な男性ってこだわりがないのでそれだけ変えてあげられるチャンスが眠ってます。ホントに自分に合う人はどんな人なのかな?と考えた時、外見的な面よりもやはり内面的な面を優先したほうがいいと思います。私もずっと外見でばっかり相手を追ってましたが性格的になかなか合わなくて苦戦しました。今は他愛無いことから今後の生活のことまで夫と何でも気兼ねなく話せる関係が築けているのでセカンドバッグ持ってるだけで切らなくてよかったなって思ってます」と笑っていました。

 

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